九州地域への外資系企業の誘致や、外国企業と地域企業の協業・連携を促進するため、在日外資系企業、駐日外国公館、外国政府関係機関等を対象として、九州の投資環境の紹介並びに九州企業の現地視察等を行う「インダストリアルツアー」を実施します。
 2023年度は、カーボンニュートラルをテーマとし、その実現に向けたキーテクノロジーとして位置づけられているCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization:二酸化炭素の分離回収・有効利用)をはじめとするエネルギー・環境分野の施設、外国企業との協業・連携を志向する地域企業等の視察、意見交換を行います。
 カーボンニュートラルなどエネルギー・環境関連分野での協業・連携等にご関心をお持ちの皆様方のご参加をお待ちしております。

【日時】2023年10月17日(火) 8:20~17:00

【視察先】福岡県大牟田市、佐賀県佐賀市

【対象】在日外資系企業、駐日外国公館、外国政府等関係機関他30名程度

【移動方法】借上げバス

【参加費】無料(事前申込制)
*集合場所(福岡合同庁舎本館:福岡市博多区博多駅東2-11-1)までの交通費は自己負担。

【主催】九州経済国際化推進機構、(一社)九州経済連合会、九州経済産業局、大牟田市、佐賀市

【後援】(独)日本貿易振興機構 福岡貿易情報センター・佐賀貿易情報センター

【行程】
8:20集合(8:30出発)  福岡合同庁舎本館 集合・出発
10:10~12:00 (株)シグマパワー有明、東芝エネルギーシステムズ(株)
12:20~13:10  昼食
14:00~16:00 佐賀市清掃工場、(株)アルビータ、環境エネルギー(株)
17:00 福岡合同庁舎本館 到着・解散

【視察先】
(1)株式会社シグマパワー有明 (大牟田市新港町1-46)
 1983年に石炭火力発電所としてスタートした同社の三川発電所は、2017年には環境調和型の発電所を目指して、パーム椰子殻を主燃料としたバイオマス発電所にリニューアル。これにより従来の石炭焚きと比較して、年間約30万トンのCO2を削減。本ツアーでは、バイオマス発電所を視察。

(2)東芝エネルギーシステムズ株式会社 (三川発電所内)
 同社では、環境省の「環境配慮型CCS実証事業」として、上記バイオマス発電所から排出されるCO2を分離回収する大規模実証設備を2020年から運転開始。本設備は、発電所から1日に排出されるCO2の50%にあたる500トン以上のCO2を分離回収することが可能であり、この規模の設備としては日本初。本ツアーでは、二酸化炭素分離回収設備を視察。 

(3)佐賀市清掃工場 (佐賀市高木瀬町大字長瀬2369)
 佐賀市では、2014年にバイオマス産業都市の認定を受け、持続可能な脱炭素・資源循環のまちづくりを進めている。本ツアーでは、下記の2事業を視察。
〇二酸化炭素分離回収・有効利用事業(CCU)
 清掃工場でのCCU事業は日本初であり、同市の二酸化炭素分離回収・有効利用事業は、COP25(2019年12月)において、日本のCCUの先駆けとして環境省から紹介。
〇清掃工場の焼却熱を活用したグリーン電力発電事業

(4)株式会社 アルビータ (佐賀市高木瀬町大字長瀬1775-1)
 同社では、隣接する清掃工場から分離回収されたCO2を利用して微細藻類を培養。抽出した有用成分(アスタキサンチン)を活用して商品開発・販売事業を展開。本ツアーでは、藻類培養施設を視察。

(5)環境エネルギー株式会社 (清掃工場内)
 同社では、家庭や事業所から佐賀市が回収した廃食用油を、清掃工場内の精製施設において高品質なバイオディーゼル燃料へとリサイクル。バイオディーゼル燃料は、公共バスやごみ収集車等で活用している。 本ツアーでは、廃食用油のリサイクル設備を見学。

【事前申込】
2023年9月29日(金)までに、下記関連リンク内のURLよりお申込みください。

(留意点)
・同一のご所属からの参加は原則2名以内でお願いします。
・定員に達した場合は、締切日前に募集を締め切らせて頂く場合があります。
・ツアー当日の説明は日本語を予定し、資料は日本語と英語を準備します。